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子どもの耳が心配なら「鼻のかみ方」今すぐ見直して。耳鼻科医が警告する3つのリスク


子どもが風邪をひくたびに「また中耳炎?」と悩んでいませんか。耳が聞こえにくそうに感じることはありませんか。その原因は、実は「鼻のかみ方」にあるかもしれません。風邪や鼻炎で鼻水が出たとき、つい「ちーんって鼻かんで!」と強く鼻をかませてしまうことは多いでしょう。しかし、耳鼻科の専門医は、強く鼻をかむことが中耳炎を引き起こすリスクを高めると警告しています。最悪の場合、難聴や耳鳴りが残ることもあるのです。


この記事では、耳鼻科医の見解をもとに、鼻のかみ方が耳に与えるリスクと、耳を守るための正しい鼻水ケアについてわかりやすく解説します。



鼻を強くかむと中耳炎になる理由



鼻と耳は細い管でつながっている


鼻と耳は「耳管(じかん)」という細い管でつながっています。この耳管は通常、耳の中の気圧を調整する役割を持っています。しかし、両鼻を同時に強くかむと、鼻の中の細菌やウイルスを含んだ鼻水が耳管を通じて中耳に流れ込みます。


大阪はびきの医療センター耳鼻科の川島佳代子先生は、「強く鼻をかむことで鼻汁が耳管を通り中耳腔に入り、耳の痛みや耳だれを伴う急性中耳炎の原因になる」と警告しています。子どもが風邪をひくたびに中耳炎になる家庭では、鼻のかみ方が原因になっている可能性が高いのです。



鼻かみが引き起こす耳の3大リスク



1. 急性中耳炎・滲出性中耳炎


強く鼻をかむと中耳に圧力がかかり、中耳の換気機能が悪化します。その結果、液体が中耳に溜まりやすくなり、滲出性中耳炎が悪化する恐れがあります。滲出性中耳炎は「耳がこもった感じ」や「音が聞こえにくい」といった症状が現れます。これらの症状は早めに気づき、適切なケアが必要です。


2. 真珠腫性中耳炎(難治性の耳の病気)


鼻水をすする習慣も危険です。鼻水をすすると耳管に陰圧がかかり、鼓膜が内側に引き込まれます。これが繰り返されると、真珠腫性中耳炎という難治性の病気に発展し、中耳の骨が破壊されることもあります。難聴やめまいを引き起こし、手術が必要になるケースも報告されています。


3. 外リンパ瘻(まれだが深刻)


ごく稀ですが、鼻を強くかんだ直後に耳鳴りや難聴が始まることがあります。これは「外リンパ瘻」と呼ばれ、内耳のリンパ液が漏れ出す状態です。川島医師は「強い鼻かみが外リンパ瘻の原因の1つ」と明言しており、放置すると永続的な難聴につながることもあります。


もし「鼻をかんだ後に耳でバリッという音がした」「耳鳴りが止まらない」などの症状があれば、すぐに耳鼻科を受診してください。



慢性的な鼻炎・副鼻腔炎が聴力を蝕む



子どもの鼻水が何週間も続いている場合、耳への影響はさらに深刻になります。慢性的な鼻づまりや鼻炎が続くと、耳管の通気性が低下し、中耳の換気不全が慢性化します。これが長期的な伝音難聴(音の伝わり方の障害)につながることがあります。


特に「好酸球性副鼻腔炎」という難治性の鼻炎では、中耳にまで炎症が及び、重度の難聴を引き起こすケースも報告されています(慶應義塾大学病院の研究)。鼻水は「ほっといたら治る」ものではなく、「早めにしっかり出し切る」ことが大切です。



鼻水ケアは「かませる」より「吸い取る」が安全



なぜ鼻水吸引のほうが安全なのか


項目

鼻を強くかませる

鼻水吸引器

耳管への圧力

❌ 高い(中耳炎リスク)

✅ ほぼゼロ

奥の鼻水の除去

△ 出てこないことも

✅ 確実に取れる

粘り気の強い鼻水

❌ ほぼ無理

✅ 吸引力で除去可

小さい子への使いやすさ

❌ コツが必要

✅ 寝たままでもOK


耳鼻科専門医も「鼻水をしっかり吸引することで耳管の働きが良くなり、中耳炎の予防や改善につながる」と述べています。実際に耳鼻科クリニックでは、大人の患者にも吸引処置を行うほどです。



こまめな吸引が「耳鼻科ループ」を断ち切る


鼻水をこまめに吸引することで、風邪や鼻炎から中耳炎への悪化を防げます。具体的には次のようなタイミングで吸引を行いましょう。


  • 帰宅後すぐに吸引

保育園や学校で付着したウイルスを早めに排出します。


  • 就寝前に吸引

寝ている間の鼻水の逆流や後鼻漏を防ぎます。


  • 症状が強い日は朝・夜2回吸引

副鼻腔炎や中耳炎への進行を防ぎます。



鼻吸引器を選ぶときの3つのポイント



子どもの耳を守るためには、鼻吸引器の選び方も重要です。以下のポイントを参考にしてください。


  1. 吸引力(-70kPa以上)

粘度の高い鼻水や副鼻腔炎の鼻水にも対応できる吸引力が必要です。


  1. 静音性(45dB以下)

子どもが怖がらないよう、静かなものを選びましょう。就寝前や夜間の使用にも安心です。


  1. 洗いやすさ

ノズルやシリコン部品が分解・煮沸できるものが衛生的です。毎日使うものだからこそ清潔さが重要です。



まとめ



子どもの耳の健康を守るためには、鼻のかみ方を今すぐ見直すことが大切です。強く鼻をかむことは中耳炎や難聴のリスクを高めます。鼻水は「かませる」より「吸い取る」ことが安全で効果的です。こまめな鼻水吸引で耳管の働きを助け、中耳炎の予防につなげましょう。


鼻水が長引く場合や、耳に異変を感じたら早めに耳鼻科を受診してください。正しい鼻水ケアで子どもの耳を守り、健康な毎日を支えましょう。


 
 
 

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